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私たちは咸鏡北道オリニ結縁募金を行っています
JTS羅先オリニ結縁事業 中断のお知らせ
KEYは、JTSが行う北朝鮮咸鏡北道羅津・先鋒地域(現在は羅先市)の幼稚園・託児所の子どもたちへの栄養食支援事業に1998年より協力してきました。DPRKが直面する食糧難に対して、人道的立場と東アジアの平和を築きたいという立場から、そして在日コリアンとしての同胞愛の気持ちも持ちながら、この栄養食支援事業を日本からも応援するべきと考え、『羅津・先鋒オリニ結縁事業』と題して、1ヵ月500円の募金を対内(会員)・対外に呼びかけてきました。KEYが受け持った支援先は何度か変更しましたが、この間はチョサン農場託児所とユヒョン農場幼稚園の2ヶ所を支援し、約200名の子どもたちと“結縁”=縁を結んできました。 しかし、2007年11月JTS事務所を訪問した際に、JTSの栄養食支援が2007年に入り中断していることがわかりました。その理由は、JTSが窓口となる現地地方政府(北側当局)に現場調査の活動範囲拡大と正確な資料・データ(幼稚園・託児所の子どもたちの人数等)の提供を求めたことに対して、北側当局から十分な回答が得られないため、栄養食支援を含めた羅先における支援活動全てを中断せざるを得ないとJTSが判断したためです。 KEYではその後2度(07年12月、08年3月)JTS事務所を訪問し、中断に至った経緯の詳細の説明を受けるとともに、今回の件について連絡が遅れた点について遺憾の意を伝えました。またKEYが集めた2007年度分(07年5月〜08年4月分)の結縁金はJTS内で使用を保留されているという回答を得ています。 JTSからの話では、北側当局の対応が改善されれば栄養食支援を含めた支援活動を再開するつもりだが、すぐに再開される目処は立っておらず、少なくとも2008年内は難しいと予測しているとのことでした。その意見を受けてKEY内で論議を行い、2007年度分として集めた結縁金については、JTSによる清津の孤児院の子どもたちへの支援(実施は不定期であるが、今後も継続して行う計画にある)に充当することを決定しました。また、今号の冒頭で述べている通り北朝鮮の食糧難の状況は続いているため、KEYとして人道支援活動は継続して行っていきます。具体的な実施方法について現在検討中です。 羅先オリニ結縁事業の中断状況について連絡が遅れたことをお詫びするとともに、北朝鮮への人道支援について多くの方のご賛同とご支持があることを望んでいることに変わりはありません。何卒宜しくお願い致します。(2008年4月14日) ■DPRKの食糧事情の現状
ところが2007年8月7〜14日にかけて集中豪雨が続き、山崩れや河の氾濫などにより甚大な被害が生じました。DPRKや国連機関の調査報告では死者・行方不明者が少なくとも数百名、住居を失った人が約17万名で、この水害により約100万名が被害を受けました。また農地やインフラも大きく損なわれたため、深刻な食糧不足に陥ることが懸念されました。 その懸念の通り、国連食糧農業機関(FAO)が2008年4月11日に発表した世界の穀物生産に関する報告書では、北朝鮮は昨年の水害が原因で07年11月から08年10月の間に計166万トンの食糧が足りなくなると推計されています。同報告書によると、07年の北朝鮮の穀物生産量は約300万トンで、06年に比べ100万トン落ち込み、2000年以来の低水準にとどまりました。主要穀物であるトウモロコシは前年比33%減少、コメも同25%減少し、その結果平壌では小麦粉やコメの市場価格が07年比で2倍になっているそうです。報告書は「北朝鮮は再び外国からの援助に頼らざるを得ないだろう」と指摘しています。 未だ人道支援を要する状況に変わりがありません。 よく「物資は、支援を必要としている人たちに届かない」という懸念が言われますが、WFPは「アクセスなくして食糧なし」の政策を貫いており、アクセス可能な郡にのみ支援を行いつつ、援助食糧配給のモニタリングに対する規制をさらに緩和するようDPRK政府に要請を行なってきました。 また、2002年10月に、WFPと国連児童基金(UNICEF)、DPRK政府の中央統計局、子ども栄養管理研究所が共同で、DPRKの子どもたちの栄養調査を実施しました。この2つの国連機関は、今回の調査は、低体重の子どもや栄養不良の子どもの割合が減少しており、状況は明らかに好ましい方に向かっていることが認められるとしており、「この結果は、とても勇気づけられるものであり、我々の支援が明らかに対象となる人々に効果的に届いていることを示すものだ」と、国連人道調整局事務局長が述べています。またDPRK政府も、過去数年にわたる国際社会の大規模な人道支援が、この数値改善の要因としてあげられることを認めています。 私たちKEYは、DPRKが直面するこの困難に対して、人道的立場と東アジアの平和を築きたいという立場から、98年よりJTS(Join Together Society)というNGOが進めている「羅先オリニ結縁事業」に協力してきました。上記の事情により、2007年より羅先地域に対するJTSの支援は中断していますが、私たちは変わらずDPRKのこどもたちへの食糧支援が必要である現実を受け止め、現在「咸鏡北道オリニ結縁募金」と称する募金活動を行っています。 |